「会社ロゴを作成する時、一体どのような勘定科目を使って仕訳したら良いか分からない」という人もいるのではないでしょうか?実はすべて同じ勘定科目を使うわけではありません。そこでこの記事では、会社ロゴについて、さらに会社ロゴ作成する時の勘定科目、作成するメリットやフリーランスに依頼する際の注意点について解説します。
会社ロゴ作成を無料アプリでおこなうメリットとは?おすすめもご紹介!
会社ロゴとは
会社ロゴとは、企業の魅力・特徴を表すシンボルマークです。会社ロゴは、会社のブランド価値やイメージを伝えるために使われるだけはでなく、製品やサービス、マーケティング活動など様々な場面で使用されます。ロゴのデザインを決定づけるのは、やはりロゴの色、形、雰囲気です。
これらの要素は、会社の理念やビジョン、業界特性などに応じて選ぶことが重要です。また、ロゴは、シンプルで分かりやすいものが高く評価される傾向にあります。ロゴが複雑で覚えにくいと、企業のイメージが伝わりにくくなるためです。
会社ロゴを作成する際には、企業の特徴やブランドイメージを表現できるデザイナーに依頼することが一般的です。また、デザインを公募するケースも見られます。会社ロゴが完成したら、マーケティングチームや広報担当者などの意見をヒアリングした上で最終的な採用を決定します。
会社ロゴを作成する時の勘定科目
会社ロゴを作成する時の勘定科目は、作成料金、使用用途によって異なります。
#依頼料が20万円以内の場合会社ロゴ作成の依頼料が20万円以内の場合、勘定科目は「広告宣伝費」となります。「広告宣伝費」は全額損金として処理できるので、通常の経費と同様に取り扱うことができます。#依頼料が20万円以上の場合
会社ロゴ作成の依頼料が20万円以上の場合、商標登録するか否かで勘定科目が異なってきます。まず、商標登録しない場合の勘定科目は「開発費」です。「開発費」は繰延資産に該当するので、仕訳する際には資産として取り扱わなくてはいけません。
ただし、繰延資産は会社法により任意償却とされているため、会社側で損金として処理することも可能です。
ちなみに、一括で損金として処理することもできますが、分割することもできます。商標登録する場合は、勘定科目が「商標権」となります。商標権は無形固定資産で、10年間で定額償却しなければいけないと定められています。
例えば、会社ロゴ作成費が50万円だった場合、10年間は5万円ずつ損金として計上します。
会社ロゴを作成するメリット
会社ロゴを作成する主なメリットは以下の5点です。
#ブランドイメージの確立会社ロゴは、企業のブランドイメージを表す重要な要素です。会社ロゴのイメージによって、企業の認知度や信頼度も変化してきます。そのため、ブランドロゴにはコーポレートカラーや企業のシンボルカラーを用いるケースが多いです。
#視覚的なアイデンティティの確立ロゴは、企業の視覚的なアイデンティティを意味します。そのため、顧客や社員は、ロゴを見ることで企業をイメージします。
具体的には、顧客が企業の製品やサービスを認識しやすくなる、社員は企業の一員であることを強く認識するなどの効果が見込めます。
また、ロゴが統一されていることで、顧客に対して社員は企業のイメージを一貫して伝えることができます。
#印象に残りやすいロゴは、印象的なデザインであるケースがほとんどです。これは、印象的であればあるほど、見た人の記憶に残りやすくなるためです。視覚的に魅力的で、独自性やユニークさがあるロゴは、顧客に深い印象を与えることができます。
上手く活用することで、企業のブランド認知度を高めることにもつながります。
#マーケティング効果の向上ロゴは、企業のマーケティング活動においても効果的に利用することができます。ロゴを広告やパンフレットなどに使用することで、企業のブランド認知度を高め、商品やサービスの告知効果を向上させることができます。
ちなみに、会社ロゴが付いているか否かで販売量が変化したというケースは数々あります。#プロフェッショナルなイメージの向上会社ロゴは、企業のプロフェッショナルなイメージを向上させる効果があります。会社ロゴがあることで、顧客側が「企業の信頼性や専門性が高い」という印象を持つケースは多いです。
また、会社ロゴがあることにより企業の一体感を醸成するので、「歴史と実績ある企業」をイメージすることにもつながります。
フリーランスのデザイナーに会社ロゴを依頼する場合の注意点
フリーランスのデザイナーに会社ロゴを依頼する際には、依頼前に以下の点をチェックしておくことが大切です。フリーランスのデザイナーは、一般企業とは取引時の注意点が異なるということを知っておいてください。#デザイナーのスキルを確認
フリーランスのデザイナーに会社ロゴを依頼する時は、過去の作品のスタイルやクオリティを確認しておきましょう。
できれば、ポートフォリオなどを提出してもらい、デザイナーのスタイルやスキルについて理解しておくようにしてください。また、ロゴデザインに特化したデザイナーに依頼することも大切です。#依頼内容を明確化するデザイナーに依頼する時は、あらかじめ具体的な依頼内容を決定しておくことが重要です。
例えば、どのような色を使って欲しいのか、どのような形状なのかなどを決めておきましょう。もし、アイデアがあるならば自分でラフスケッチを作成しておくこともおすすめです。具体性を持って依頼すると、デザイナーがスムーズに成果物を作成できます。
#密にコミュニケーションを取るデザイナーとのコミュニケーションを密にし、状況や修正案などのやり取りを行うことも大切です。最終的に理想のロゴデザインを組み立てるためにも、意見交換の場ではお互いにクリエイティブなアイデアを出し合うようにしましょう
#源泉徴収の有無を確認する
フリーランスのデザイナーに依頼するときに最も気をつけておきたいことは、源泉徴収をするか否かです。企業同士であれば確認する必要はありませんが、料金の支払元で源泉徴収するか、料金の受け取り側で源泉徴収するかでデザイン料が異なってきます。
ちなみに、フリーランスとの取引で発生した源泉徴収は、翌月の10日までに申請手続きをしなければいけません。申請が遅れると延滞金が発生します。
会社ロゴはアプリでも作成できる
会社ロゴはアプリでも作成できます。例えば、無料で使えるブラウザベースのアプリ「Canva」、スタイリッシュなデザインと簡単な操作が人気の「ロゴ作成ショップ」、iPhoneやiPadでも手軽にロゴ作成できる「LogoScopic Studio」、アーティスティックでおしゃれなデザインを作成できる「ロゴメーカー」などが有名です。
アプリは無料で使えるケースが多いので、コスト面が気になるという場合にもおすすめといえるでしょう。
会社ロゴは金額によって勘定科目が異なる
会社ロゴの制作依頼料金を仕分けする際の勘定科目は、金額面では20万円を境として、20万円を超える場合は商標登録の有無によって変化します。会社ロゴを作成するメリットは大きいので、作成を希望する企業は後を絶ちません。
しかし、事前に勘定科目について知っておくことは必須です。その他にも、ロゴ作成の目的についてしっかり話し合うことや、依頼する際の注意点などをあらかじめ認識しておくことが大切です。